ほとんどの就活生が一度は受験するのがWEBテスト
WEBテストとは、就活において面接の前に課され、自分のパソコンで中学生レベルのテストを素早いスピードで解かなければいけないというものです。
企業の採用してもらうために乗り越えるべき最初の壁。
ここで落ちてしまっては面接に進むこともなく否応無しにその企業への就職への道が絶たれてしまうんです。
「せっかく応募したのに面接もしないで落とすなんてひどい!」と憤りも感じるのも分かります。
しかし、確かな落ちる原因があるんです。
その原因とは大きく分けて以下の4つです。
純粋に解答できてない
学歴フィルターにかかっている
性格診断で合わないと判断された
ESが原因の可能性も
なぜWEBテストで落ちてしまうのか
よく「この会社はWEBテストとES全通(全員通過するという意味)だから余裕!」
なんていうのを目にしますが、全通ならテストを課す意味はないですよね。
そう、就活において全通なんていうのはない!
WEBテストも例外ではなく、れっきとした”テスト”ということを意識しなければいけません。
そのなかで、なぜWEBテストで落ちてしまうのか。
その原因は4つあります。
- 純粋に解答できてない
- 学歴フィルターにかかっている
- 性格診断で合わないと判断された
- ESが原因の可能性も
多くのひとはこの中に原因があります。
1つ1つ解説していきます!
純粋に解答できてない
多くのひとはこれが原因です。
自分が思っている以上にWEBテストが解けていないことが多いです。
WEBテストの内容は中学生でも解ける内容です。
言語なら、漢字の成り立ちから評論文の読解。正直センター試験の方が100倍難しいです。
非言語なら、確率や図形、命題。これもセンター試験の方が100倍難しい。
じゃあなぜ解けないか。
時間が圧倒的に足りないからです
問題や分野によりますが、30秒から1分に1問は解けないと話になりません。
「これどうやって解くんだっけ・・・」なんて考えていて、解けない問題に時間を取られてあっという間に終わってしまいます。
多くのひとは企業が求める解答水準に達せずに落ちてしまいます。
これに関してはしっかりと対策するしかありません。
もしあなたが有名大学(高偏差値大学)でもWEBテストがボロボロだったら落ちます。
有名大学の学生ほどWEBテストの対策を疎かにしがちなので注意です。
WEBテストの対策に関しては記事の下の方に書いたので見てみてください
>>>WEBテストの最強勉強法(記事下にジャンプします)
学歴フィルターにひっかかっている
残念ながら学歴フィルターというものが存在します。
企業は表向きでは「大学名は関係ない」ということを謳っていますが、実際は強烈なフィルターがかけられています。
いち早く「学歴関係なく採用する」ということを打ち出したSONYでさえも僕が面接に行った時は周りは旧帝大の学生だらけでした。
こちらに学歴フィルターの存在を確かめる記事があるので見たい方はどうぞ
netgeekのこちらの記事でゆうちょ銀行が炎上した際の記事が見ることができます。
【炎上】ゆうちょ銀行が学歴フィルターを仕掛けていたことが判明!勇気ある学生が告発して大祭りに!!!!!
東洋経済オンラインのこちらの記事にも書かれています。
また、リクルート出身のmotoさんのブログにて学歴フィルターがあったことが書かれている上に、高校名まで見られるということが書いてあります。
そして学歴フィルターに引っかかってしまう学生はどうしたらいいのか、もう為す術なく落ちていくしかないのか。
有名企業には入れないのか。説明会まで行ったのに面接もできずに落ちてしまうのか。
これに関して、学歴は変えることができないので非常に難しい問題です。
考えられる方法としては
- 大学院(MBA)に進学する
- 学歴を超える何かを身につける
- 受ける企業のレベルを下げる
が挙げられます。
大学院(MBA)に進学する
大学院に進学することで自分の専門を磨きつつ、学歴を高めることが可能です。
また、大学院で違う大学に移ることも可能(学歴ロンダリング)なので本当に学歴が必要な方はこれしか方法はありません。
しかし、これは就活のために大学院に行くということになり、研究に身が入らない、周りとの就活の熱量が異なる、などの問題を生みかねないのでしっかりと検討したほうが良いでしょう。
メーカーの技術職や研究職などに入りたい方は大学院卒しか募集していないところも多いので戦略的に大学院進学を進めるのもいいかもしれません。
とはいえ、就活が始まっている段階において、学歴にハンディキャップを感じて大学院に進学する決意をするというのはちょっとおすすめしません。
学歴を超える何かを身につける
学歴によるフィルターを自分の実力で超えることも可能です。
起業経験、コネ、ライター経験、サイト制作経験、営業経験、有名人との人脈、などが挙げられます。
これらは自分の頑張り次第で身につけることができます。
特に、有名ベンチャーでの長期インターン経験者などは一目置かれることが多いので時間がある方はチャレンジしてみても良いかもしれません。
おれなんもないよ・・・なんて人はサイト(ブログ)でも始めて見てはいかがでしょうか。
自分でイチからサーバーを借りて、HTMLとCSSでサイトを作り、運営をして月間PV〇〇!なんて風に言えたらもしかしたら面接官の目にとまるかもしれませんよ。
受ける企業のレベルを下げる
残念ながら、もう時間もなくて、学歴もない・・・という方は受ける企業のレベルを下げるしかありません。
企業にレベルもクソもないのですが、人気企業は倍率が高いです。
例えば下の記事を見てみましょう。
1位は大手食品メーカーの明治。事務系総合職は応募者約1万1000人に対して内々定者数は4人。倍率は唯一の4ケタとなる2750倍だ。2位には繊維商社の蝶理(552倍)、3位には乳業大手の森永乳業(533倍)が入った。
明治の事務系総合職につくには2750倍の倍率を勝ち抜かなければいけません!
狂気ですよね。
こういった企業ばかりを受けていてはいつまで経っても内定どころかWEBテストも通過できません。
みんなの目につく人気企業というのはB to C企業が多いです。
B to C企業とはBusiness to Consumerの略で、企業と一般消費者の間での取引して生計を立てている企業です。
先ほどの明治もB to C企業ですし、他にも人気企業のサントリーやキリンなんかもB to C企業です。
なぜB to C企業が人気が高いかというと、純粋にみんなの目につきやすく有名だからです。
B to C企業の多くはTVCMを数多く出していますし、実際に生活の中で使用することが多い。
とりあえず、いつもCMで見てる企業、自分の使っている物を作っている企業を受けようかなという程度で受ける学生が多いので倍率がどんどん上がっていきます。
もちろんわかっているとは思いますが、企業の知名度と企業の安定度や給料は一致しません。
そういった目につく企業に人気が集中しがちですが、B to B企業(Business to Business の略)でも優良な企業は多くありますし、収益構造上B to B企業の方が安定していることも多いです。
B to B企業の例として、SIer(企業のシステムを作る会社)などが挙げられます。
システムを作るというと文系の方は
「プログラミングなんてしたことないよ・・・」
という方が多いですが、新卒採用では文系SEが半分を占めているのであなたが思っているほど問題はありません。
人気企業ばかり受けている方は、一度自分の受ける企業を見直してみてもいいかもしれませんよ。
性格診断で合わないと判断された
性格診断の結果で落とされることも大いに考えられます。
例えば、先進性やスピード感が求められるベンチャー企業の性格診断において、安定感やじっくり仕事をしたいような性格の人が受けても確実に落とされます。
これはどうして起こるのかと言うと、企業の分析が足りないからです。
自分が受けようとしている企業のことよくわかっていますか?
理念は?ビジョンは?昨年度の売上は?社長の名前は?どういう人?どんな部署がある?それぞれの部署で何をしている?どんなひとを欲している?
このくらいのことはさっと答えられないと企業分析はできているとは言えません。
企業分析ができていないと自分に合っているか、自分のしたいことができるか、が不明瞭なままその企業を受けることになります。
もし企業分析ができていない!と感じることがあれば企業のホームページで調べたり、説明会に行ったり、OB訪問して生の声を聞いてきたりとやれることはたくさんあります。
特にOB訪問は実際に働いている社員さんの声を聴くことができる上に人脈を形成できるのでおすすめです。
OB訪問は自分の大学の就職支援課に行ってOBの一覧表をみて直接電話やメールするのがベターです。
同じ大学でしたら自然と会話も弾みますし、相手も気を許してくれます。
もし、行きたい会社にOBがいなかった・・・なんていう人はビズリーチキャンパスで探してみてください。
WEBテストにおいての性格診断ではその企業の欲している人材と自分がマッチしているかが大きな問題となります。
受ける前に本当に自分とその企業がマッチしているか考えてみましょう。
ESが原因の可能性も
WEBテストとESを同時に提出し、結果が同時に帰ってくる企業も多いです。
そうした企業はWEBテストで落ちてしまったのか、ESで落ちてしまったのか、両方がダメだったのか分からないという問題も多々起こります。
そのため他の人にESを添削してもらったり、ESの段階で合否が分かる企業を一度受ける必要があります。
特に、ESの添削はとても大切です。
自分の中では最高の出来でも、他人から見たら
「何が言いたいのかわかんね・・・・」
なんてことも往々にして起こります。
添削してくれる相手はできれば就活を経験している友人や先輩に頼みましょう。
もしくはOB訪問で仲良くなった社員の方に見てもらうのもいいでしょう。
多くの企業はESを通過できないとWEBテストまで進めないので、ESもしっかり対策する必要があります。
企業はWEBテストで何を見ているのか
そもそも企業はなぜWEBテストをするのでしょうか。
企業が払うWEBテスト(SPI)の料金はテストセンターでの受験で5500円、WEBテストで4000円と高額です。
これはリクルートのSPI3の料金にて明記されています。>>>SPI3の料金|SPI3リクルートの適性検査 – リクルートへ
1000人の学生がWEBテストを受ければそれだけで400万円になってしまいます。
そこまでして企業は学生の何を見たいのでしょうか。
なぜ企業はWEBテストをするのか
企業が学生にWEBテストを課すのには以下の4つの理由があります。
- 学歴フィルターの隠れ蓑
- 数的処理能力の確認
- 読み取る力の確認
- 性格のマッチ
学歴フィルターの隠れ蓑
正直学歴フィルターの隠れ蓑となっていることも考えられます。
エントリーした段階で
「あなたは〇〇大学なので落ちました」
なんていうふうには言えません。(炎上しちゃうしね)
そのため、WEBテストの結果と称して学生に落選の通知を送ることも考えられます。
炎上して企業のブランドを下げることを考えたら、WEBテストを受けさせるなんて安いものでしょう。
上述した学歴フィルターの話(記事上にジャンプします)にもあるように学歴フィルターは確かに存在します。
企業側からしたら優秀な学生の確保は新卒採用での最優先事項です。
そのため、知性と正比例すると言われている学歴(偏差値)においてスクリーニングするというのは妥当だといえます。
「低学歴でも優秀な人材はいる!」
という方もいらっしゃいますが、あくまで割合の問題で、高学歴のほうが優秀な人材の割合が多いため、WEBテスト通過後の面接量のを減らすためには学歴での足切りはやむをえないのかもしれません。
しかしながら、”学歴だけ”で足切りするとは考えにくく、学生が光る何かを持っていたら学歴フィルターを通過し、純粋にWEBテストの結果で判断してもらえるかもしれません。
学歴フィルターの隠れ蓑となっていても挽回する可能性は十分にあります。
数的処理能力の確認
一部の職種においては高度な数的処理能力が求められるものもあります。
たとえば、コンサルや外資系の金融など。
そういった職種では求められる能力が高く、優秀な学生が集まります。
個人の能力がダイレクトに仕事のできに関わるため、最初から数的処理能力が高い学生を求めています。
読み取る力の確認
言語の分野において長文の読解が大きいウエイトを占めています。
これができる人というのは、相手の言いたいことを汲み取ってしっかり返答できる人です。
こういう人は営業職や直接お客さんと対面する仕事において重宝されます。
また、上司や同僚とのコミュニケーションにおいてもこうした力は必要であるので、社会人として必要最低限の読み取る力を備えているかを測る役割を担っています。
性格のマッチ
WEBテストには性格診断があります。
詳しくは下で紹介しますが、主に企業のほしい人材と学生の性格がマッチしているかを見ています。
優秀な学生がでも、企業のほしい性格の人材でなければ落とされる可能性がありますし、その逆もありえます。
特にこの性格の不一致で入社してしまった場合、会社もあなたも
「こんなはずじゃなかった・・・」
と不幸になってしまうので特に注意です。
適正診断(言語と非言語)
WEBテストには言語と非言語という2つの分野があります。
いろいろなタイプのWEBテストがありますが大別するとこの2つに分けることができます。
言語では主に、漢字の成り立ちや長文読解など。
非言語では主に、確率、整数問題、命題など。
ここでは出題される問題に違いこそあれ、試されているのは
基本的な処理能力です。
この人にうちの会社の仕事ができるかどうかを測る上で、問題を処理する速度や精度をWEBテストという形で試しています。
性格診断
WEBテストの多くには性格診断も備わっています。
性格診断とは「あなたがどんな人か」というものを測るものです。
例えば、チームではどんな役割か、窮地に立たされた時にどういう行動をとるか、直観的に行動するか理論的に行動するか。
などなどです。
こうした質問が直接聞かれることはなく、多くの簡単な質問からあなたの行動指針が算出されます。
もしあなたが本当に入りたい企業があるなら、その企業の求める人物像に近づけるというのも1つの手です。
企業がチャレンジングな人材を求めているとしたら、そうした人物であるように性格診断を選んでみてください。
そのためには企業がどんな人材を求めているのかという企業研究が大切です。
上述しましたがこちらを見てみてください>>>性格診断で合わないと判断された(記事上にジャンプします)
WEBテストの最強勉強法
WEBテストの勉強として、ひたすらテキストを解きまくる!
とか
やりまくって慣れろ!
とかいう場当たり的な勉強法ではWEBテスト力は鍛えられません。
ある程度ステップを踏んで勉強と実践を混ぜつつ進めることで効率的にWEBテスト力を鍛えることができます。
僕はこの勉強法で、中堅大学という微妙な学歴ながら、商社や外コン、大手メーカーなどのWEBテストを通過してきました。
- テキストを解く
- テストを受けてみる
- 分からないところをチェック
- もう一度テキストを解く
- テストを受けてみる
テキストを解く
まずテキストを一周しましょう!
ぶっちゃけテキストはどれでも大丈夫です。
テキストを選ぶ時点でエネルギーを使っている場合ではありません。
やることが大事ですからね!
どんなにいいテキストを買ってもやらなければ意味はないです。
強いておすすめを挙げるならこちらですね。
SPI用の対策本と玉手箱用の対策本がありますが、僕はSPI用の対策本を買うことをおすすめします。
SPIのほうが使われている企業が多いという点と、テストセンターでの受験にも対応できるのでSPIのほうがいいと思います。
玉手箱のほうがちょっとだけ難易度が高いので、「玉手箱の本を買ってしまった!」
という方も玉手箱のテキストをこなすことでSPIのテストも解けるようになるので大丈夫ですよ!
とりあえず問題と解説を見ながらテキストを一周してみましょう。
地味にきついですが、1日1分野くらいでもいいのできちんと一周しましょう。
テストを受けて慣れよう
さあテキストを解いたら、WEBテストを受けてみましょう
SPIの試験は数が少ないのですが、以下のサイトを目安におこなってください。
こちら>>>Webテスト.jp
こちら>>>【無料】SPIテストセンター模擬試験【大人のための数学教室大人塾】
また、リクナビ等でSPIの模擬受験を実施することがあるのでリクナビには登録しておきましょう。
また、ワンキャリにてESの提出無しでWEBテストが受けられる企業の一覧がありました。
実践にて慣れたいという方は是非こちらでも受けてみてください。>>>【SPI実施企業一覧】ES提出なしで練習受験ができる企業
玉手箱・Web-cabなどのテストはWebテスト.jpがおすすめです。
会員登録をすれば、無料で玉手箱・Web-cab等の模擬試験が受けられます。
アプリもあるようです。
わからないところをチェック&もう一度テキストへ
WEBテストを受け終わったら自分が分からなかったところを思い出してメモしましょう。
思い出せる範囲で大丈夫です。
分からなかった問題をメモしたらテキストに戻り、類似問題を見てみてください。
そこで自分がなにが分からなかったのかを分析しましょう。
公式を覚えていなかったのか、問題が複雑すぎて公式を使うポイントが分からなかったのか、時間が足りなかったのか、原因は人それぞれです。
どこが分からなかったのかを突き止めたら、そこを克服していきましょう!
そして特定した原因をもとに一度テキストを解きましょう。ここではガンガン書き込んでOK!
解き直すところは、分からなかったところや忘れているところだけで大丈夫です。
これを繰り返すだけ!
またテストを受けるたびに分からないところをメモして、またテキストに帰る、ということを繰り返しましょう。
テキストには間違ったところや苦手分野のメモがたまっているのではないでしょうか。
ひたすらこれを繰り返せば自分の弱点を克服できる上に、自分の成長も感じられてモチベーション向上にも役立ちます。
まとめ
WEBテストで落ちてしまう原因は以下の4つでした
- 純粋に解答できてない
- 学歴フィルターにかかっている
- 性格診断で合わないと判断された
- ESが原因の可能性も
この原因の中で一番大きいのは純粋に解答できていないからです。
じゃあどうしたら解答できるようになるのかというと、効率よく最適な勉強をする必要があります。
その勉強法とはこちら。
- テキストを解く
- テストを受けてみる
- 分からないところをチェック
- もう一度テキストを解く
- テストを受けてみる
地味に見えますが、1つ1つ自分のできないところを消していくしか道はありません。
まずはテキストをやってみること!
これが大事です!
WEBテストで落ちて面接にすら進めないという悲しいことにならないようにしっかりと対策しましょう!