大学院生がシンクタンクのインターンに行ったので雰囲気、給料比較してみた!

大学院生がシンクタンクのインターンに行ったので雰囲気、給料比較してみた!

シンクタンクと聞くと

「何をしているかわからない!」

「激務高給なんでしょ?」

なんていうイメージでほとんどだと思います。

やっぱりこういうのって実際に会社の人と話したり説明会に行ったりしないとなかなかわかりづらいと思います。

就活が始まってから調べていたのでは周りに差がつけられてしまいます。

そこで僕が説明会やインターンで調べてきた結果を皆さんに紹介したいと思います。

そこで感じたことを皆さんで理解して、就活に活かしてください!

注:あくまで僕が感じた事見た事が中心です鵜呑みにせず疑問に思ったことは自分の足で企業に赴いて情報を収集することをお勧めします

シンクタンクってなに?仕事内容は?

wikipediaで調べてみところ以下のような定義がされていました。

シンクタンク英語think tank)は、諸分野に関する政策立案・政策提言を主たる業務とする研究機関

引用:wikipedia

ちょっとこれだけだと分かりづらいので、分かりやすく解説します。

シンクタンクの主な業務は日本のあらゆるマーケットの調査および提言です。

例えば、日本の非正規者雇用の割合だったり、金利変動の動向なんかです。

う〜む何やら難しいことをしているな、という印象を抱くと思います。

そうです難しいことをしています。

だからこそ「think tank」というその名の通りの頭脳集団が必要なのでシンクタンクという名前になったんですね。

 

え、でも待ってくれ、これって誰が得すんの?誰がお金をだすの?

という質問が飛んできます。

これに関しては、民間のシンクタンクでは調査や提言に対して直接お金をもらうというよりも、大きな経営母体があってその経営母体の商品を売れるために未来のことをある程度予測する機関が必要になってくるため、存在しています。

一部では官公庁や公共団体などから調査を依頼されての仕事もあるようですが、そういった仕事は政府系のシンクタンクが請け負うことが多いです。

最近では、シンクタンクといいつつもIT案件がほとんどを占めているところもあります。民間のシンクタンクの多くはこのパターンが多いです。

IT(システム開発)がメインのシンクタンク

IT案件がメインのシンクタンクも多いです。

IT案件とは主に、経営母体のシステムの構築などを受け持っているものです。

例えば、銀行が経営母体のシンクタンクでは金利や雇用の調査部門もあれば、銀行のシステム(勘定系とか)をメインに作っている部門もあります。

このIT部門のほうが売上が多いこともあるので、シンクタンクがIT会社(SIer)と区別がつかなくなってしまうケースもあります。

ちなみに、これから紹介するシンクタンクも売上のほとんどがIT案件という会社もあります。

シンクタンクを比較してみた

シンクタンクって意外と多くてその数は数百にも及ぶと言われています。

リクナビでシンクタンクの項目にある会社を調べてみたところ、80社ありました。

これは新卒で募集している会社なので、実際はこれ以上ありそうです。

たくさんあるシンクタンクでも、その中でも特に有名な4つのシンクタンクが存在します

その4つとは以下!

  • 野村総合研究所
  • 日本総合研究所
  • 三菱総合研究所
  • 大和総合研究所

これら4つは就活市場でも人気が高く就活戦線でも激戦であると考えられます

それぞれのシンクタンクの情報を僕自身がインターンに行った経験友人から聞いた内容などで雰囲気や給料を社風などを書いていきたいと思います

注:あくまで僕が感じた事、見た事が中心です鵜呑みにせず疑問に思ったことは自分の足で企業に赴いて情報を収集することをお勧めします

野村総合研究所(NRI)

最初に言われたのが、野村総合研究所はシンクタンクではないということ!

あくまでメインはITのシステムを作るSIerである旨を伝えられました。(IT部門の他にコンサル部門もある)

そのため、説明会等でも比較しているのはNTTデータやその他SIerでした。

僕が一番感じたのは社員の方がとても優秀であるということと、ホワイト企業であることを強く押してくることでした

前者に関しては平均年収が1000万を超えるということもあり優秀な学生が集まっているのと同時に教育体制にもかなりお金をかけているそう

後者に関しては社員の方とお話しさせていただく際に「うちは比較的ホワイトだ」、「前もって連絡すればきちんと休みが取れる」、ということを何度も何度も聞かされました。

逆に聞かされすぎて不審になるぐらい・・・

社員さんとの面談のときもみなさんライフワークバランスがとりやすいと言っていたので本当なのかもしれません

実際に女性の社員は結婚している方が多く育休や関係も取りやすい環境であるようでした

しかし!!!!!

これはあくまで部署によるとのことだったので、きつい部署に入るとけっこうきついかも・・・とは言っていました。

野村総合研究所は金融系のIT案件がほとんどです。(8割くらい)

一般的な金融系のITをしている会社は長時間労働になりやすいので、他社に比べると拘束時間対年収はいいほうなのかもしれません

野村総合研究所の社員の雰囲気は?

若干社員がオタク気質な方が多く趣味でサーバーの構築であったりディープラーニングをやっている人が多かったり本当にITが好きな方が多かったです

(これは僕が IT部門のインターに入ったからかもしれませんが)

あと、高学歴多いですね

僕が出会った人たちはみんな旧帝大出身の方でした

本体の野村證券ほどゴリゴリの体育会系感はないらしいです

ちなみにですが、結構合コンでウケはいいらしいです(笑)

日本総合研究所(JRI)

日本総合研究所は三井住友フィナンシャルグループのシンクタンクをになっています

名前こそ聞きなれませんが、結構大きい企業です。

メインはIT案件で、三井住友フィナンシャルグループのシステム周りのほとんどをやっているそうです。

他のIT案件を扱うシンクタンクと異なるのが内販(グループ内にしかシステムを売らない)がほぼ100%であるということ。

他のシンクタンクでは外販の比率が高いところが多いので珍しいですね。

 

僕が特に感じたのは時間の管理がとても厳しいということでした

他の会社に比べて 時間の制限がある(定時で帰るという意識がとても強い)ことを常に感じました

インターン中も生産性を上げて行動することを何度も何度も言われたので日頃から短い時間で高いパフォーマンスを出しているようでした。

インターン後もかなり社員さんとの交流会や就職相談会などを開催していただき学生に対しての扱いは一番良かったのではないかと思います。

ちょっと難点としては知名度が他のシンクタンクに比べて低いことですかね。

三井住友フィナンシャルグループなのにその名前が入っていないせいだと思うのですが、年収やしている仕事の割に知名度がないせいで合コンなどではそこまでウケないそう(笑)

日本総合研究所の社員の雰囲気は?

みなさん穏やかです。

やはり外販をしていない分、厳しい競争にさらされることがないためではないかなと思います。

僕の時は人事の方がチャラかったんですが、他の社員はそんなことはなかったです(笑)

内販がメインなので、自分たちが下請けに回ることがほとんどない(上流工程しかやらない)ことを誇りに思っているようでした

三菱総合研究所

三菱総合研究所は三菱フィナンシャルグループのシンクタンクです。

ほかに三菱UFJリサーチ&コンサルティングという会社もあるのですが、そことは別物なので注意!

他のシンクタンクと比べて学術的な側面が強いことで有名です

一番驚いたのが強烈な学歴フィルター(多分)が存在するということ

インターンの参加大学はほとんどが東京大学と京都大学の大学院生だったらしく他のシンクタンクに比べてかなりハイレベルな内容だったようです

四季報によると平均年収も一番高いことからとてもプライドの高い社員の方が多いようです

また激務度も高いらしく 部署によってはお家に帰れないことも・・・

三菱総合研究所の社員の雰囲気は?

先程も書きましたが、やはりプライドが高いようでした

日本一といっても過言ではないシンクタンクなので当然といったら当然ですね

あとは社員みなさん頭がキレる。(だいたい東大卒です)

大和総合研究所

大和総合研究所は大和証券グループのシンクタンクです

主に IT部門に強みを持っており大和証券のシステムはもちろん、外販も力を入れていることで有名です

実際に大和総合研究所の強みを社員の方に尋ねても他のシンクタンクに比べて外販が強いところが強みであると言っていました

大和総合研究所は他のシンクタンクと比べて若干不人気の傾向があるようです

なんででしょうかね。年収かな、、、

あとは、会社の場所が門前仲町の駅から遠いので迷います

大和総合研究所の社員の雰囲気は?

社員さんは比較的明るい人が多い印象です。

僕が会った人だけかもしれませんが、みんなコミュ力もありハキハキしている人が多かったです。

オワハラがひどい、、、なんていう噂もあるので、内定まではいい感じでも内定後はどうなるか分かりません・・・

売り上げでシンクタンク4社を比べてみる

さあ雰囲気や社風などはなんとなくつかめてきたところですが、実際の経営状態はどうなのでしょうか。

入るならデカイ会社のほうがいい!という人もいると思いますので、4社を売上と人数、資本金で比べてみました。

会社 売上(億円) 人数(人) 売上/人(万円) 資本金(億円)
野村総合研究所 4714 6130 7690 186
日本総合研究所 1250 2543 4915 100
三菱総合研究所 894 3842 2327 63
大和総合研究所 847 1787 4740 39

引用:野村総合研究所業績ハイライト 日本総合研究所会社概要 三菱総合研究所セグメント情報

大和総合研究所のデータと日本総合研究所の売上のデータはホームページに記載されていなかったのでリクナビの各社の紹介ページに記載されているものから引用させていただきました。

売上は野村総合研究所がダントツトップ。ちなみにこれはSIerとしても業界2位なのでかなりの高水準です。

思ったより三菱総合研究所の一人あたり売上が伸びませんでした

最後に:シンクタンクへの就活は対策必須

いままで紹介したシンクタンクは就活生に人気の企業たちです。

年収、知名度などどれをとっても一流です

しかしシンクタンク等の就活は他の企業との選考とは少々異なります。

大量のESが待っていたり(1000字とか)、ケース面接(実際の経営課題などを論理的に考察する)などが行われるところもあります。

せっかく志望している企業になんの準備もせずに向かうのは無謀ですし、時間の無駄です。

じゃあどうやって対策するんだ!、といいますと僕は就活のプロに教えてもらうことをおすすめします。

個人的にGoodFind外資就活は講義やコンテンツの質が高くおすすめです。

ほかに自分の大学や入りたい企業のOBOG訪問したいならビズリーチ・キャンパスがおすすめです。

しっかりと対策をして本番に臨んでシンクタンクから内定をゲットしましょう!

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